診療内容

自律の支援を行うためのリハビリテーション

病気、けが、高齢など何らかの原因で寝返る、起き上がる、座る、立ち上がる、歩くなどの動作が不十分になり、トイレに行けなくなる、着替えができなくなる、食事が摂れなくなる、外出ができなくなるなどの不便が生じます。

誰しもこれらの動作をひとの手を借りず、行いたいと思うことは自然なことであり、日常生活動作(ADL)の改善はQOL(生活の質)の大切な要素になります。

当院では身体的・精神的に生活能力を向上させることを目的として、患者さんに合った個別性の高いリハビリテーションプログラムを作成しています。

主治医の診断に基づき、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士が専門的に評価を行いながらリハビリテーションを提供します。

日常生活を行う上での困りごとについても伺いながら、自宅でじぶんらしく暮らせるように積極的なサポートを行っています。

主な対象疾患・症状

①脳血管リハビリ

脳卒中の後遺症でお困りの方

高次脳機能障害でお困りの方

言葉が出にくい

発音が不明瞭

食事中によくむせる

②運動器リハビリ

骨折などけがの後の運動でお困りの方

脊椎、脊髄損傷によりお困りの方

③呼吸器リハビリ

肺炎後の呼吸状態や体力回復をされたい方、

肺気腫等による呼吸器疾患でお困りの方

④その他

加齢により筋力が低下して、日常動作にお困りの方

サルコペニア、フレイル、ロコモなど心配…と思われている方

検査・評価方法

Inbody測定

Inbody測定(体成分分析装置)

Inbody測定とは、体を構成する基本成分である筋肉量・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に測定します。

測定結果に基づいてセラピストが改善すべき体成分の目標をお伝えします。定期的に測定いただける方については、実際の体の変化をモニタリングしながら目標達成向けて生活習慣・食習慣・運動指導を行っています。

対象者

どなたでも測定を受けていただけますが、特に以下のような方は測定を行っていただくことをお勧めします。

  • 健康に不安を感じている高齢の方
  • 「ロコモティブシンドローム」「サルコペニア」と言われたことがある方
  • 運動不足を感じている方
  • トレーニングの効果測定を行いたい方
骨密度測定

骨密度測定器

骨を構成しているカルシウムなどの量を測定し、骨の強度を調べる検査です。骨密度が低下すると骨粗しょう症という骨の中がスカスカな状態になり骨折しやすくなるため、骨粗しょう症リスクの高い方は測定を行っています。

日常生活やリハビリを行う上での骨折リスクを減らすため、定期的な測定をお勧めします。

骨粗しょう症リスクの高い方
  • 女性の方
  • 外出等が減り体を動かす習慣が減ったという方
  • ダイエットによる栄養不足を感じている方
  • 喫煙されている方
  • 過度な飲酒をされている方
嚥下機能評価検査

嚥下造影検査(VF)

病気や年齢により、食事がうまく飲み込めなくなった方に対して行う検査です。レントゲン検査により口や喉、食堂をX線で透視を行い、口や喉に食事が残っていないかの検査を行います。

検査結果をもとにリハビリの方法や訓練内容を決定し、セラピストがより良い食生活に向けてのリハビリを行います。

嚥下機能向上のためのリハビリテーション

検査結果を元に言語聴覚士が、適切な食事姿勢やどんな食事形態が適しているのかを判断していきます。飲み込むリハビリを行うことで、食べる機能が改善し、口からの食事量が増加することが期待できます。

食事をする喜びや栄養状態の改善のため、リハビリテーションに取り組んでいます。

各種リハビリテーション

理学療法

身体機能回復訓練を行います

生活の質の向上のために運動療法や物理療法を行い、患者さん家庭や社会で自分自身の力で過ごすことができるようリハビリテーションを行います。


作業療法

日常生活にかかわる作業の維持・改善を行います

心や体に病気・障害を持った方々の生き方や価値観を大切にしながら、自分らしく生活できるように支援をするリハビリテーションの専門職です。


言語聴覚療法

食べることや言葉のコミュニケーション訓練を行います

言語や発音の問題の本質や発言メカニズムを明らかにし、様々な検査・評価を行いながら改善に向けたリハビリテーションを行います。また、うまく飲み込めない方に対して嚥下指導も実施します。


管理栄養士による栄養指導

医師の指示に基づきリハビリテーションと同時に適切な栄養ケアを行うことで、リ

ハビリテーションの効果を高めることができます。

栄養管理が不十分であったり、本人の接種意欲が乏しかったりすると、低栄養が進行し、身体機能が損なわれていきます。

適切な栄養指導を行い栄養摂取量を高めることで、リハビリに必要なエネルギーを接種することができます。

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リハビリテーションと栄養指導を組み合わせることが生活能力の改善につながります

※ 各検査・リハビリは医師の指示が必要になります

要支援・要介護認定されている方は

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リハビリを通して住み慣れた街で、自分らしく暮らしたいという想いに答えます